日航機墜落事故から３０年　30年前のあの日何していた？ [転載禁止]©2ch.net [311660226]

上野村の御巣鷹山で五百二十人が死亡した日航機墜落事故から八月で三十年を迎えるのを前に、
遺族でつくる「８・１２連絡会」の美谷島邦子事務局長が七日、前橋市で講演した。美谷島さんは
「事故や災害は誰の身にも降り掛かる可能性がある。そうした視点で社会が被害者の悲しみを
受け止めていくことが大切」と訴えた。（川田篤志）
　美谷島さんは、これまで多くの被害者の相談を受けてきた体験から、「被害者は自分自身の足で
歩き出さなければならないが、心の復元力は十人十色で速度も違う。歩みがゆっくりな被害者を
置いてきぼりにしないで」と話した。
　事故や事件、災害の被害者が経済・精神的な支援を継続的に受けられる仕組みづくりの大切さ
を説明した。連絡会やほかの被害者団体の求めを受け、三年前に国に被害者支援室ができたことを評価した。
　国や事故当事者が、事故の背景をしっかり調査をすることが次の事故防止につながるとも指摘。
「遺族は事故から教訓が生まれることを望んでいる。事故当事者に真実をありのままに語ってもらう
環境づくりが大切。国の調査機関なども事故原因や背景を分かりやすく伝えて」と訴えた。
　「調査に被害者が参加するシステムがほしい」とも求めた。
　美谷島さんは、事故で当時小学三年だった次男健君（９つ）を亡くした。「大切な人を失うことで
心にも体にも変化が生じる。その苦しみに縛られる時間を少しでも短くしたいと考え、三十年間歩んできた」と語る。
　「御巣鷹山は市民が安全を願う地になった。多くの人の願いを受け止め、目に見えないが忘れては
いけないものを残してくれた。時間をかけてつくりあげた人々のつながり。私たちは、人はつながって
生きることを肌で感じた」
　さらに、「健ちゃんは、命の価値は長さではなく、一日一日を大事に積み重ねることで測られると
教えてくれた」と告白し、「被害者、被災者と寄り添う社会をつくるため、今後も被害者の視点で発言
していきたい」と誓った。
　美谷島さんは、事故後の遺族の心身のケアや、毎年開かれる上野村での追悼慰霊式を支えて
くれる県民に「群馬の人のおもいやりに支えられてきた。心の痛みは人の心でしか癒やせない」と感謝した。
　講演会は、高崎市の仏教団体「七施精舎」が企画。県民ら約二百五十人が熱心に耳を傾けた。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20150708/CK2015070802000199.html

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