世田谷区で今年見つかった1300～1400年前の貴重な遺跡がオリンピックに向けて速攻でぶっ壊される事に [転載禁止]©2ch.net [828328212]

今年の6月から8月、世田谷区大蔵で、東京外環道の「東名ジャンクション(仮称)」をつくる予定地である丘を採掘中、遺跡が発掘されました。

間口が直径1～2ｍ、奥行き3～8ｍの洞穴が計17個、当時この辺りの村長の墓として掘られ、並んでいます（横穴墓：よこあなぼ）。
発掘された地名「殿山」と、「横穴墓」が連なることから「殿山横穴墓群」と名付けられました。1300～1400年前の7世紀、古墳時代の終わり頃のものと推定されています。
中からは葬られた人骨とともに鉄刀、矢じり、勾玉、首飾り、須恵器などが出土しました。
（写真）http://iseki-mamoru.tumblr.com/

殿山横穴墓群は17基まとまっている点で貴重であり、盗掘被害に遭っていないので、副葬品の保存状態が良好です。考古学者は埋葬方法の相違から、｢殿山｣が古代郡制・多摩郡と荏原郡の境界であった
可能性を指摘しています。また昭和期に防空壕として掘った形跡やその当時の落書きも発見されているため戦跡としての価値もあり、総合的・学際的な価値があります。

世田谷区で発見された遺跡ですが権限は東京都です。オリンピックの2020年までに外環道(練馬～世田谷間)を通すという名目の下、東京都が調査は短期間で済ませ、
東京都教育委員会は中日本高速道路(株)に、原計画のまま、工事を許可しました。このまま進めば遺跡は壊されます。住民へ向けての告知は近隣のみで公開は半日だけでした。
ほとんど公表もされず、東京都のトップダウンで住民には遺跡に関する議論や選択の機会もないのです。

私たち「世田谷・殿山遺跡を守り育てる会」住民有志は、この東京の宝、関東の宝ともいえる「殿山横穴墓群」を、遺跡公園化し、この時代の道路工事で破壊することなく、
後生へ伝えるまちづくりを行いたいと考えています。遺跡の場所は本線部分から外れており設計変更は、不可能じゃありません。

我が国には他にも、世論が持ち上がり、マスコミ等に取り上げられることで、工事の計画が見直され、遺跡が守られた例があります。
権限のある東京都が、そしてその代表である舛添都知事が、遺跡の保存を表明されるよう強く求めます。

http://chn.ge/1kmqfzt